review

住宅問題

「ロシア語メモ」で紹介されていた小説をまた図書館で借りました。またもや書庫からの本…。ヘンリー・カットナーという作家らしい。 どうも、ホラー短編小説集っぽいので、ホラーといえば「変な家」がトラウマになっている身としては予約したことを後悔しま…

米原万里のエッセイ

新聞のリレー連載で、記者が文章術を伝授するコーナーにて紹介されていた本。 こうしてまたロシアに関連した本を読むことになり、私の脳内はロシアでいっぱい。 日露通訳者として活躍していた著者の本は、真面目な言語コミュニケーション論から、通訳の(主…

牛山羊の星座

これまた今読んでいる『ロシア語メモ』の中でロシア文学といったらいかついものばかり想像されるけど、こんなロマンチック?かわいい?のもあるよ、と紹介されていた小説。 ロマンチックと評されていたかどうか、本が今手元にないので確認できないけれど、こ…

ルパン短編集

たまたま本屋で見かけたので、短編なら読めるかな、と購入。理論社だし。 にしても、私のイメージする「フランス人女性」からはこんななよなよと意識失ったり、男性に頼りきりだったりするような弱い人なんて全く想像できないのだけれど、それは一世紀の間に…

今月の絵本

絵本が毎月送られてくるブッククラブ。出版社に縛られない、店主セレクトの本が送られてきて、ユーモアある作品が多く、「感動の押し売り」系がないのが私の好みで、長男のときからもう五年目くらい楽しんでいます。 ところが今月のがこれ。 タイトルからも…

いらぶ!

17年ぶりの「伊良部先生」の新作。よく見ればいつも表紙にいる天使ちゃんがマスクを持っている通り、コロナをテーマにしたお話が二つ。緊急事態宣言とか、もうそういう言葉が懐かしく、遠くに感じる。そういう意味で、その時代の記録としてすごく貴重な作品…

行動経済学を垣間見る

これはおもしろい本でした。原著を教材に使えそう。 この秋に店をたたんでしまった近所の本屋で平積みされていて出会った本。 こういう出会いこそ、本屋の醍醐味。そういうノスタルジーとともに、この本を記憶にとどめておきたい。 人間は必ずしも合理的に動…

マスクを少し好きになる本

本屋で面陳されているのを何回も見ていると、毎回ほしくてほしくてたまらない気持ちになる。ということで、買ってしまった。マスク嫌いなのに。 そしたら、超おもしろかったです。この著者はジョブズの伝記作家でもあるそうですが、文章力も取材力も素晴らし…

ふわふわとちくちく

長男は、それこそ、三つ子の魂百まで、で年少の言葉を操り始めた頃からずっと、言葉が強すぎるてトラブルになった、というので先生から何度電話を受けたかわかりません。 「言ってることは間違ってない、ただ、言い方というのがある」と何回言っても「正しい…

イラク水滸伝

なぜか、リンクが電子書籍になってしまいましたが、高野秀行さんの最新作。この表紙の写真一枚にたどりつくまでのすべてが詰め込まれた500ページ弱。500ページもあったとは思えないくらいの速度で読めました。自分でもびっくり。そういう意味でも満足感が。 …

百花繚乱のこども向け図鑑

子供の図鑑市場は今かなりの市場規模らしいです。各社かなり力を入れているようですが、だんだん「図鑑」ぽくない狭い範囲の、「それ、図鑑でなくてもいいのでは?」というものも続々と現れています。 最初は「危険生物」を見たときに驚きましたが、これは多…

思春期の子供の親になりかける

購読しているコーチングの先生のメルマガで紹介されていた本。 子がいよいよ思春期に入った友人の姿を見て、意を決してこの本を買いました。 大学生の頃、自分は育児書は買いたくない、そんなのに縛られた育児なんてしたくない、と強く思っていたものでした…

異世界言語マンガ

言語が大好きな人の集いで本屋にぞろぞろ行ったら、「言語学フェア」が開かれており、いい感じの本がいっぱい!学術的な本もあれば、一般向けの本も。あれもある!これもある!と大興奮。 その中で異彩を放っていたのがこのマンガ。思わず手に取ったところ、…

高野秀行さんの語学エッセイ

私が高野秀行さんのエッセイに出会ったのは、アルクの(当時は)月刊「日本語」だったので、私からすると待望の、語学がテーマのエッセイ。 あのアルクのエッセイも書籍にならないものか、ともうずっと長年待ちこがれていたけれど、きっとこの本に集約されて…

華麗なるインド系文字

敬愛する高野秀行さんの本で言及されていた本。 図書館で予約して借りましたが、家に帰って開いてびっくり。 インド系文字が一つずつ、異なる文字体系でどう表記されるか、見開きで紹介されている。さらに言うと、その文字一つ一つの書き順も載っている。も…

裁判官のお言葉集

新聞の広告で見て気になっていた本に本屋でたまたま出会えたので購入。 2007年くらいの本で、たかだか15年程度しか経っていないのに、時勢の変化に驚く。 たとえば、悪質な運転や、子供の虐待に対する目が今の「常識」とは違ったんだろうな、というお言葉や…

英語のアポリア

会社の同僚、と呼ばせていただくのも畏れ多いレジェンドが英語に関わる人間は読んだ方がよい、とお勧めしていたので、購入。 著者がどんな人かも知らずに買ったのですが、開けてびっくり。謝辞に、指導教官含め知ってる名前のオンパレード。思わずのけぞりま…

オートマトンへの道

何のきっかけで、川添愛さんを知ったのか忘れましたが、エッセイが面白かったので軽い気持ちで専門の方の著書を買ってしまったら大変! 私がいつも「オートマン」と読み誤ってるあいつ、オートマトン、をファンタジーの世界で理解させようというとんでもない…

ゴーゴリ「鼻」

黒田龍之助のロシア語単語集の、нос(ノース;鼻)の項目で、ゴーゴリ「鼻」のシュールきわまりないストーリーが紹介されていたので、これは読まねばならない。 なんでこんなシュールだけど、理解可能な範囲の短編に今まで接することがなかったんだろう!と…

鎌倉武士の生活

「鎌倉殿の13人」もいよいよ大詰め。 見れば見るほど、鎌倉時代ってどんな時代だったのだろう、と疑問が募る。 そんな折に近所の本屋で目に留まった本。積ん読が多すぎるので最初は買わなかったのだけど、やはり気になって、別の日に買いに。岩波ジュニア新…

最後の秘境 東京藝大

単行本のときから気になっていて、文庫を目にして、やはり買おう!と思い、ああ、やっぱり買ってよかった!!と思いました。 最高です。 たくさんの人物出てきますが、一番気になるのは、最初から最後まで一貫して、奥様でした。そして、何だか芸術肌の友人…

アラビア語話者に教える

アラビア語話者に教える: 日本語教師読本 39作者:大隼エヴァ・ハッサン978-4-910570-02-0Amazon 友人が出した本ということで買ったけれど面白くてあっと言う間に読み終えてしまった。 アラビア語話者に日本語を教える日本人がメインターゲットの本ですが、ア…

ロシア語のかたち

ロシア語のかたち《新版》作者:黒田龍之助白水社Amazonこの白水社の「かたち」シリーズは、アラビア語のを持っていて、それがすごくよかったのだけれど、今はどうもこのシリーズ品薄っぽい。ひょんなきっかけから、このシリーズのことを思い出し、そして、黒…

ルワンダ中央銀行総裁日記

ルワンダ中央銀行総裁日記 [増補版] (中公新書)作者:服部正也中央公論新社Amazon 何はともあれ、久しぶりに本を一冊読み切った達成感。何ヶ月かかったかわかりません。でも、本が読めた、読み終わった!というのが嬉しい。経済・財政政策については難しいと…

MR. BIGの本

英語の読み方 ニュース、SNSから小説まで (中公新書)作者:北村一真中央公論新社Amazon ツイッターで知るようになった北村一真先生の本。 大学の後輩だと聞いて勝手に親近感を抱いていたけれど、経歴見ると、あれ、別に後輩じゃない…?よく分からない。 一…

翔んで埼玉

翔んで埼玉、漫画買って、埼玉にゆかりのある人に貸しまくっていたら、まさかの実写化。二階堂さんを私はもともとよく知らないのですが、体当たりの演技だな、と思いました。そして、GACKT様はGACKT様でした。 [字] まさかのあの人も登場!? 映画『翔んで埼玉…

「あのゲーム」を作る

プログラムはこうして作られるプログラマの頭の中をのぞいてみよう 作者: 平山尚(株式会社セガ) 出版社/メーカー: 秀和システム 発売日: 2013/09/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る 夫に勧められて取り組みました。 本のタイトルからは…

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)作者: 朴裕河,佐藤久出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/07/08メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 11回この商品を含むブログ (5件) を見る 日韓の抱える摩擦を、両国で展開され…

Listen and Learn English First English Words

Listen and Learn First English Words作者: Sam Taplin発売日: 2015メディア: カードこの商品を含むブログを見る 息子が、中途半端に「おレンジ」と「お」にアクセントがあるものの、「れ」の発音は日本語のまま、という中途半端な発音をしているのを聞いて…

マクニール世界史講義

マクニール世界史講義 (ちくま学芸文庫)作者: ウィリアム・H.マクニール,William Hardy McNeill,北川知子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2016/03/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る てっきり世界史を外観してる本に違いないと思い込んで…