世界史の中のパレスチナ問題

中東問題を専門としている友人からもらった本その1。分厚い新書でした。。。読み切った達成感よ。

ただ、例によって例のごとく、内容がちゃんと頭に入っているかと言えば、、、。

 

私はとにかく「イスラエル」がわからない、知りたいの気持ちで動いてましたが、彼女がくれた本のタイトルは「パレスチナ」。

 

皆さん、最近、パレスチナって言葉聞きますか?私が子供の頃は、「PLOのアラファト議長」という言葉を散々聞いたし、顔も思い出せます。何かの合意でだれかと握手していた写真も見たと思います(何の合意で握手の相手が誰かは、分かっていないひどさ)。

 

でも、正直今、「パレスチナ」って言葉は過去の言葉みたいになっていました。だから友達からこの本をもらってもピンと来なかったのです。

 

でも、その認識こそが、改めないといけないことなんだと、頭を殴られた気分です。「パレスチナ」からの視点で中東を見たことある??と。あの私の印象に残ってたアラファト議長の時から事態がどれほど後退してしまったことか。聞かなくなったからと言って「パレスチナ問題」がなくなった訳ではないのです。

 

人類史の中で見たらいつまでも解決しない領土争いですが、常にそこには暮らしている人がいる。そこを故郷としている人がいる。

 

それを忘れてはいけない。

 

 

 

看護師さんのメンタルがほしい

守るものが増え、自分の力だけではどうにもならないことばかりの世の中。もう、毎晩毎晩、考えても仕方ない不安な気持ちにがんじがらめになって、自分で勝手に暗くなる。不安になったって事態が解決する訳じゃない。それならば、一瞬でも長く機嫌よく明るく過ごした方がいいのに。分かっているのに、今度は、不安になってないといけないんでは、というよく分からない脅迫観念に飲み込まれ、結局もう最近の私はひたすら、考えても仕方ない不安に押しつぶされる日々でつらい。日の高い今でこうで、冬になったらどどうなっちゃうんだろう、と、これまたほんとにどうしようもないことを考えてしまう。日が高い今を楽しむことさえできなくなってしまっている。

 

それをどうにかしたくて、看護師さんのメンタルを学べる本はないかと、図書館の電子書籍を検索して出会った本。「看護師を目指したい人向け」ということでしたが、私はこれを読んで看護師さんを目指したい気持ちにはなれませんでした。

当初の目的であった看護師さんの強靱そうなメンタルのヒントも得られませんでした。看護師さんも同じ人間で、弱さもクヨクヨもある。それを乗り越えてこられたのは、職場や同業とのおしゃべり。そして、失敗を乗り越えていく経験。

私は子育て13年なのに、あれも不安、これも不安。どんどんメンタル弱くなってます。ああ、肝っ玉母ちゃんになりたい。肝っ玉母ちゃんに守られたい。この作者の宮子さんとおしゃべりしたい。

 

 

ハイファに戻って

イスラエルの気持ちが分からない。 いっときはイスラエルに行ってみたくて、「地球の歩き方」を買ったこともあったのに。

 

ということで、「ユダヤ人の歴史」を読んだり、この地域の安全保障に詳しい友人に聞いてみたり。そしてこの友人がくれた二冊のイスラエル・パレスチナの本を読んでいる中で紹介されていたのがこの小説。そういうところで紹介されているものはすぐに読むタイプです。

 

ほんとに、これを邦訳してくれてありがとう、というのが読み始めの感想。パレスチナの小説が日本語で読めるなんて本当にすごい。そして、読み終わった今は正直つらすぎて、収録されている他の短編を読むことはできません。

 

でもどんな地政学の本よりも、この地域の暗く重い現実をあぶりだしてくれます。どの本よりも理解できるようになると思います。イスラエルにはイスラエルの正義があり、パレスチナにはパレスチナの正義がある。武力が「正解」になってしまう世界。

 

読むのはつらいですが、多くの人に読んでほしい本です。

***

後日。結局全部読みました。アラブ文学の翻訳は初めて読んだと思いますが、翻訳特有の読みにくさが全くなく、純粋に物語に没入できます。そしてあとがきに引用されているパレスチナ難民の手記も含めて読むと、上では「イスラエルの正義」と書いたものが果たして存在するのか、という気持ちになってしまいます。土地を巡って戦うのが人類の悲しい歴史ですが、そこには血の通う同じ人間がいる、ということがどうしてこんなにも軽んじられてしまうのか。

 

 

彬子女王

私は、皇室の方がエッセイを新聞に書いていた(しかも、朝日新聞にも載っていたなら読んでいてもおかしくないはず)なんて全く知りませんでした。しかも、大学で教鞭を取られているなんて。

 

衝撃的なタイトルだけにずっと気になっていたものの飼わずにいましたが、友人にこの前の作品となる英国留学記が面白かったと言われ、ならば、とこちらの方を買う。ちなみに、市の地域振興券みたいなやつは私は図書カードにしており、この本を買って使い切りました。

 

「私の周りは事件が起きる」という帯に期待を膨らませましたが、そんなに言うほどの事件は起きません(起きてたら、ほんとに事件です)。

皇室の人も普通の人なんだな(ただし、常に側衛さんがついている)、でも、いろいろ普通じゃないな、ということ、彬子女王は素晴らしい活動を(公務以外でも?)されているということが分かるエッセイですが刺激的な皇室暴露話みたいなのはない。それと、やっぱり皇室の方には京都が似合うんだな、と今平行して源氏物語を読んでいるだけに、思います。

 

ま、何が衝撃って、お写真から20代くらいの方だと思って読んでいたのに、私と生まれ年が一緒でしたね。。。なんと。。。

 

 

 

カルメン

「カルメン」に小説があるなんて知りませんでした。

いつも次男が、学童から帰る途中でトイレに行きたがるので、図書館にしょっちゅう行くのですが、いつも借りずに申し訳ない。

で、いつものように急いでトイレに向かう途中にふと目に入ったのが「カルメン」の四文字。

小説があるんだ!と。

借りてみて、訳者が大学のときに授業が好きだった先生だったことにもびっくり。こういう偶然の出会いはうれしい。

あと少し読んだら終わるなー、というところでタイムアップ。でも寝床でもう少し読みたい気分。

そんなときに!

そんなときにこそ、電子書籍の貸し出しです。違うバージョンのものでしたが、図書館から電子書籍版を寝床で借りて、続きを読み、読了。

こんな素敵な展開。

しかも、違う訳者のバージョンを読むのもまた一興。そういう翻訳文学の楽しみ方もあるぐらいですしね。

すぐに読み終わる短編ですが、カルメンたちが自在に操るいくつもの言語が楽しくて。これを原著(フランス語)で、いろんな言語が入り乱れる描写を読むのはさぞ面白いだろうなぁ、とそれこそ大学の精読の授業を想像してみたり、ジプシーの世界史に思いを馳せてみたり。

短編ながら、かなり読み応えがあり、あーほんと出会えてよかった!

 

追記。更に短い「タマンゴ」も壮絶で読み応えあり、授業で読むのにぴったりの内容でした。フランスの歴史の一側面。

 

 

 

古英語・中英語入門

英語をやるなら聖書の内容は押さえておきたいし、古い英語についても知っておかないと。

ということは分かっていても、なかなか大学でみっちりやらない限り難しい。

ということで、私はもちろんどちらもやらずに来てしまったのですが、そこで出会ったこの本。

 

素晴らしい本です。残念ながら、今の私には、文法部分をマスターして、Textを紐解きながら読む、という修行時間はありませんが、もしそれがしたい人にはこの本は本当におススメです。

 

とりあえず、古英語の文法はさらったので、次は中英語。

 

にしても、もし現代英語が、古英語のままだったら、95%の日本人は英語脱落したと思います。。。活用が、、、。日本人にはきつい!!

 

 

全フランス語人に勧めたい「サロメ」

まとまった時間がとれたらすぐにジムに行ってしまうんですが、今日は、「たまには買った本を積ん読にせずに読もう」とじっくり「サロメ」に向き合うことにしました。そしたら最高すぎて。河合先生が「サロメ」の演出をこれまで何度もしてきた、ということは知らないままに、先生が演出したという朗読を聞いたのですが、それがとてもよかったです。これは、朗読を聞きながら味わう本です。絶対にそうやって読んでください。

 

あまりに感激したので、アツすぎる読者アンケートを書きました。ここにすべての感想を盛り込んだので、下に貼っておきます。

 

本当に素晴らしい本でした。1時間~1時間半の時間をとって、フランス語をなぞり、日本語も確認しながら朗読を聞くと、鳥肌の立つような、サロメの世界に引き込まれます。フレーズごとに対訳があるので、朗読に合わせてストレスなく読めるのが最高に良かったです。サロメの世界の余韻に浸りつつ、脚注やコラムを読むと、細部の理解が深まります。特に、チュトワイエとヴヴォワイエの入り乱れについては、音とともにフランス語でしか表現できないことで、それについての解説が詳しいのがとてもよかったです。
河合先生はシェイクスピアがご専門だと思いますが、フランス語の説明について、英語との対比もあり分かりやすく、また随所に散りばめられた聖書の引用もためになりました。

フランス語に関わるすべての知人に勧めたいです。

 

にしても、サロメの世界は皆、ほんとに狂ってる。。。