バッタ本

センセーショナルなタイトルにしたけれど、単に、文字通り、バッタの本。

今、アマゾンへのリンクを貼るために検索したら「バッタ画像なし版」という、バッタを愛する著者からしたら悲しみしかないようなバージョンがあることを知ったけれど、まぁ確かに、こんなに一般書で載せられるもんかいな、というぐらいにはバッタの写真がすごい。しかもこの本、フルカラー。

全作よりだいぶボリュームアップしており、バッタについての話というより、一若手研究者自身の一人語りとしての本という印象が残る。それをこの厚さで語らせてもらうなんて、なんという贅沢!!

 

私の最大の疑問は、産卵直前のメスはなぜ自らオスばかりいる「レック」というお見合いの場に出向くのか、というところ。サバクトビバッタは、メスだけでも、次世代(ただしメスのみ)が産めるというスゴイ種のようなのに。この答えが知りたくて一生懸命読みましたが、次の研究までお預けの模様。

 

あと、コロナの2020年は、各所でサバクトビバッタが大量発生していたということも、著者がそのために疲弊するレベルでマスコミから引っ張りだこだったことも知らなくてそれにもびっくり。

2020年、ただでさえコロナで世間から隔離生活を送っていたのに、どんだけメディアからも隔離した生活を送っていたのか、と。