めちゃくちゃわかるよ!印象派

打ち合わせがあり、早く着きすぎた書店のカフェの手前は、普段は絶対行かない美術書コーナー。

そこで出会ったこの本。人生五本の指に入る名著!!本屋でパラッとめくったらアララララな絵のページがくっきり開きやすい。みんなここ立ち読みしてるのか(笑)。と、びっくりするようなこのページはあるけれど、「オトナの」というカタカナで期待する人がいたら、そういう方向に特化した本では全くなく、ちゃんと印象派について、どんな解説書よりもわかりやすく、記憶に残りやすく書いてある。

ただ、そんな絵とかもあるので、リアルで身近な人には勧めづらい。おもしろさの感動のお裾分けという意味では子供に勧めたいけど、変態性癖の話とかも出てくるので、さすがに無理(笑)。 

 

印象派の画家の人生と、絵の意味や技法の説明などしてくれるその話術は軽やかでわかりやすい。私は思考を無理矢理ねじ曲げられる、対話形式の本が嫌いなのだけど、アシスタントの合いの手は合いの手以上の何者でもないので、行間が空いて見やすい、という素晴らしい効果も相まって読みやすい。

 

印象派やその画家について詳しくなった、というより、美術作品の鑑賞の仕方を教えてもらえたように思います。すっかり山田五郎のファンになりました。