裁判官のお言葉集

新聞の広告で見て気になっていた本に本屋でたまたま出会えたので購入。

 

2007年くらいの本で、たかだか15年程度しか経っていないのに、時勢の変化に驚く。

たとえば、悪質な運転や、子供の虐待に対する目が今の「常識」とは違ったんだろうな、というお言葉や、著者の分析。

「電車内に防犯カメラが設置されるようになったりして」と書いてたものは、もう現実のものになっているし。

 

そういった「古さ」はあっても、裁判官という、人の人生を左右するこの重すぎる責務を追い、極力感情的なものを廃して職務を遂行していると思われている人々の「生の」感情が集められているこの本はやはり面白い。

ただ、私は、重すぎる事件や事案がてんこ盛りだったために、それによるダメージの方がお言葉の面白さを越えていたかも。ということで、パーッと読んで、一時は司法の道を目指していた親にあげてきてしまった。