沈黙

沈黙 (新潮文庫)』読了。
読むきっかけとなった新聞記事の中に「ロドリゴ神父が踏み絵に云々」とあったので結末はほとんど分かっていたのですが、分かっていても壮絶な話でした。
ポルトガル人来航禁止」という一語で済ませられる歴史上の出来事だってその裏には多くの話があるということ、これを歴史を学んでいる当時に気づいていればなぁとつくづく思います。


それにしても、この作品ではキリスト教について、キリスト教徒である筆者自身が抱いている苦しい思いというか根源的な問いが表現されていると思うのですが、このような問いをもちながら信者でいることはひどく辛いことのように思われます。ぜひクリスチャンの人の読後の感想が聞きたいです。