学力の経済学


「学力」の経済学

「学力」の経済学

  • 1728円

大衆迎合的な本かと思っていたところ、ある日教育関係のセミナーに行ったら異なる二人の人が「まあ最近こんな本も出てますが」という感じで言及していたので買ってみました。


私は面白く読みました。一般向けに極めて平易に書いてあるものの、全ての研究の出所をしっかり明記しており、また棒グラフはちゃんと0から始まっており(笑)、ちゃんとした本なのだろうと思いました。

ただ、都合のいい部分だけが切り取られて一人歩きしたりしそうで非常に危険な本だな、とも思います。


また、筆者はいわゆる「学力(勉強)」について、それよりも大事な非認知能力がある、というのを一章かけて論じているにもかかわらず、その後の章では、「学力」が上がったかどうかを結果の考察に使用していたりもするので、立場がよく分かりませんでした。この辺、この本を読んだ人と議論したいです。


さらに言うなら「コピーロボット」がドラえもんの四次元ポケットから出てくるとありましたが、赤い鼻のボタンのコピーロボットはおそらくパーマンにしか出てこない、はず。

と思ったらドラえもんにも出てくるという指摘をいただきました。そういう指摘を待ってました!ありがとうございます。