多数決を疑う

話題だった本を今頃読みました。


結局のところ、多数決に代わり何の制度にしたらよいのか、という結論まで我々を導いてくれる訳ではありません。そうやって考えることを放棄することを筆者は望んでいる訳ではないでしょう。むしろ、それを自分自身で考える一助を与えてくれます。


もう少し数式的な話が知りたい人は「読書案内」や参考文献を読めばよく、入門としてはとても分かりやすくよかったです。


しかし、問題点が明らかになったのはすっきりしましたが、これをもって選挙制度が変わることなんてあるのかしら、と悲観的になります。