ゴーゴリ「鼻」

黒田龍之助のロシア語単語集の、нос(ノース;鼻)の項目で、ゴーゴリ「鼻」のシュールきわまりないストーリーが紹介されていたので、これは読まねばならない。

 

なんでこんなシュールだけど、理解可能な範囲の短編に今まで接することがなかったんだろう!と感激。ロシア文学カラマーゾフも確か最後まで読んだし、他にも何か読んだはずだけど、あんな難解なものではなく、ここから始めればよかった!すごく短いし、「挫折しないロシア文学」としてもっと広まればいいのに!

 

だけど、下僕のイワンと、床屋のイワン・ヤーコウレヴィッチが、隣り合う段落に出てきて混乱。ロシア文学はほんとに名前で詰む。

 

昭和12年の訳だそうです。道理で、ときおりよく分からない言い回しがあるわけだ。でも、それさえも心地いい。

 

「外套」の方も読んでおこう。