先生、あのね

前から存在は知っていたけれど、感動的な内容なのかと、敬遠していたら、一年生の文章力に爆笑の連続。きれいなのもあります。けれど、私が本屋で開いたらどうしても、「ザ・男子」のものばかり。 

すぐに読み終わっちゃうコレに1500円も出すのはなぁ、と躊躇したけれど、買ってよかった。

詩集を文字が少ないから価値ない、なんて言う人いないものね。著者の先生がこれまで受け持った一年生たちの「先生、あのね」がぎゅっと詰まってて、絶対にお気に入りの一つが見つかります。

 

明石出身の会社の先輩が、「先生あのね、と業務連絡の中間みたいなお礼」を入学祝いをあげた甥っこからもらったと言うので、む、と反応。

なんと、「先生あのね、」ってこの先生だけの活動じゃないのね!

他の大阪出身の先輩も、やってた!!とお二人はめちゃめちゃ盛り上がっていました。

「書きにくい人は、せんせい、あのな、でもいい」と教えてもらいました。そう、そこはすごく気になるところでした。本を読んでいても、関西弁のところと標準語と混じっていて、一年生が標準語で書くのは、実際に「せんせい、あのな」と話すのとは違うよそ行きの文になっちゃうんじゃないかな、と。

 

そこのところ、もう少し二人に聞きたかったけれど時間切れ。

この本は、二人の先輩に貸して、もう一人の先輩に「気になってたから私も買う!」と言わせたので、1500円払った私も大満足。

皆が気になるのは、元はこの書影のように、黄色いカバーがかかっていたのに、ピンクの二重カバーがかかっていること。

黄色よりピンクの方が売れる、と判断したのかな。まぁ、確かに私も黄色の印象は薄くて「ピンクのあの本」と思って買ったのですが。