腐女子化する世界

  • 756円

本屋でアルバイトをしていた時にボーイズ・ラブという分野を知り、
それを大量に買って行くお客さんや、売り場がどんどん広がって行くのを目の当たりにし、
ボーイズ・ラブについていろいろ考えを巡らし意見交換もしたけれど、
結局この本を読んでもそれ以上の知見は得られませんでした。
まぁ、タイトルにあるように、「腐女子分析」に最終的な照準があるのではなく、
「そうなってきている世界」がターゲットになっているので、
最後の方の章は昨今の女性論でもあったわけですが、
うーん、著者が女性であるにも関わらず、
「女性は…ものである」みたいな一緒くたの語り口をしているところが引っかかりました。
女性論にいかずにボーイズ・ラブについて切り込んだ本はないものか。