ブラッドダイヤモンド

ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組) [DVD]

ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組) [DVD]

結婚に際し、友人からもらったDVD。
つまり、「ダイヤモンドは買うな」というメッセージ。
感化されやすい私のことなので、確かに事前に見ていたら
買わなかったかもしれない。
今は、自分の身に着けているものが正規のルートで売買されたものであると
信じるしかない。


見るのになかなかエネルギーのいる作品で数ヶ月間放置していて、
実際、見ているのもエネルギーがいる映画だけど
確かに見たほうがいい。
「ドキュメント」だと大きすぎるこの問題に気が滅入る一方だけど
そこはハリウッド、恋愛あり家族愛あり、最後はそれなりに収束するので
二時間二十分見続けることができます。
(途中、ああやっぱり恋愛が絡むのか、と思ったけど、
 確かにそれがないと深刻さのあまり見ているのが苦しいのかもしれない。)


音楽もよかった。CDを見つけたら買うかもしれない。

あと、途中ディカプリオ(ブラッド・ピットと間違えた。タイトルのせいだ)が話している英語は
アフリカンイングリッシュなのかな。
それも気になる。

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その後、DVDの特典映像である「監督による音声解説」を見たら
なんとこれ、全編に渡って監督が
「このシーンは撮るのに苦労した。ここをこうしてああして、誰々のおかげだよ。」
と言っているというもので、要は、今日、二回通して映画を見たことになります。
なかなかハード。



でも、映画撮影の裏話は面白い。
特に市街地への残虐な襲撃のシーンなど「どうやって撮影したんだろう」
と思うようなところでの工夫とか、
「これを伝えたいから、このシーンを入れよう」とか
そういった気の遣い方やストーリーの持って行き方の種明かしもあって、
こっちは与えられるものをそのまま見ているだけだけど、
それがそれでもうまくいくように途方もなく知恵を絞って、
それを形にしている映画というもののすごさを初めて知りました。


逆に「なんであれがああなってたの?」というような映画は
その辺の気の回し方が足りないものなのかもしれません。
(単に私がきちんと伏線をつなぎ切れていない場合も多いですが。)


あと、決して映画の順番どおりに撮影されているわけでなく、
まったく同じシーンなのに、全然違うときに撮影しているけれど、
うまくつながっているのも衣装やメイクや俳優さんの演技力の偉大さの表れでしょうし、
いやー、映画って本当にいいものですね。
と言っていた水野晴郎はそういうところまで含意していたのかな
とふと思いました。