映画の20世紀少年

今日まで三週間連続。
このために何とか早く帰って来て全部見ました。


マンガを読んだのはだいぶ前なので(しかも一回だけ)、原作と違うと思っているところが
果たして本当に違うかどうかあやふやなのですが、まぁ、うん、
あれだけ伏線が多いマンガをいくら三本に分けたとは言え、映画にするのは
さぞかし大変だったのではないかと思います。


映画だけ見たら広げっぱなしでよく分からなくなってしまった部分や、
あたかもいきなり登場したように見えるものも、
原作ではもう少し意味のあるものだったように思います。


マンガでも「集団心理」がよく分からないことになっていましたが、
それは「マンガの世界」では許されても、
映画になると不自然さが勝ってしまうような。


あと、マンガの中のセリフや演技をそのまま実写にすると
どうしても白々しいのは免れないんですなぁ。
これはこの映画に限ったことではないけれど。


でも、とにかく「小泉」はマンガそのものの姿で、うまく実写になっていたと思います。
あと、サダキヨの最期。中年になったオッチョ、マルオ。
忘れちゃいけない13番。ヤマネくんもだんだんそれっぽく見えたし、
コンチもなかなか。「フクベエ」も出て来た瞬間にフクベエだと分かるし。
よくもまぁ、ここまでそっくりにできたなぁ、と脱帽。


多分、この映画はキャスティングの妙を楽しむ映画なのだと思います。