- 作者: ユリウス・カエサル,中倉玄喜
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/02/14
- メディア: 単行本
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この前図書館で借りて来た本。
読了。
前半に当時の時代を説明してくれるなかなか長い解説がついているので
いきなりこの本を読んでも紀元前ローマの世界にすっと入り込むことができます。
それにしても評判通り、わかりやすい文体で読みやすい。
「カエサルは」と三人称で表記してあることによって、
物語と錯覚して読み進めてしまう。文体マジック。
たっくさん部族の名前が出てきます。
こんがらがります。でもこの複雑な部族の名前をいちいち
カエサルらはきちんと調べて情報を得ていたのかと思うと、
「すごいなぁ」としか言いようがない。
現代のように、待っていれば情報が手に入り、
ちょっと検索すれば詳しいことが分かるような時代ではなく、
情報が必要だったら、捕虜を使ったり、斥候を使ったりして徹底的に調べないといけない。
ひょっとしたら情報化社会と言われる今に生きる私たちの方が
情報の得方がヘタクソなんじゃないか、と思う。
例えば、今のこの原発危機の状況において、とか。