奇人たちの晩餐会USA


DVDを借りて見ました。


本家のフランス版「奇人たちの晩餐会」が好きなので、
果たしてアメリカ版を楽しむことができるのか…と恐る恐る見たのですが、
いやー、見事にアメリカ化されていて、なんていうか、この映画の脚色の仕方だけで
「フランスっぽさ」「アメリカっぽさ」のステレオタイプが語れてしまう気がする。


意外だったことといえば、アメリカ版の方がエロネタが多かったことかしら。
なんとなく、そういうのはフランスの方が好きそうな勝手なイメージが。


でも結末の持って行き方は「これぞアメリカ」という感じで、
役者・スタッフインタビューでも「心に響く場面が必要」と言っていたけれど、
滑稽役に終始するはずの「奇人」がホロリとさせることを言って、
みんながそれに拍手をするとか、主人公が最後にはハッピーエンドになって、
「悪人」の会社が倒産して終わるとか、なんだろう、そうしないといけないルールでもあるのかな。


というか、そういうストーリーでないとアメリカでは面白いと思ってもらえないのかな。
てか、それならば終わってしまう水戸黄門アメリカに輸出した方がいいんじゃないかな。
東洋的だし、勧善懲悪だし、人気出るんじゃなかろうか。