高野秀行さんの語学エッセイ

私が高野秀行さんのエッセイに出会ったのは、アルクの(当時は)月刊「日本語」だったので、私からすると待望の、語学がテーマのエッセイ。

あのアルクのエッセイも書籍にならないものか、ともうずっと長年待ちこがれていたけれど、きっとこの本に集約されていることでしょう。

 

国語学習がいちいちエンターテイメントになっているのがすごい。

そして、ワ語など、聞いたこともなかった言語も登場。まさに辺境ライター。そして、「挨拶ことば」のない言語の存在に驚く。

 

こんなにたくさんの細分化された言語があるとなると、果たして「○○語」とは何だろう、と思ってしまう。私が話しているのも、たまたま私の周りの人に通じてるだけの、なんかよくわからない言葉なのかもしれない。200人しか話者がいないような言語のルールであってもみんな自然に「正しい」ルールを身につけるのであろう不思議さ。

私が今適当に新しい言語を作りだそうとしたら、それは誰かに伝わるんだろうか、とかなんだか、昔言語について抱いていた不思議にいろいろ思いを馳せる。

 

そうそう、この本はサイン本ゲットだぜ!だったんでした。ふふふ。