殺人コレクション

この間読んだ「住宅問題」が収録されていたミステリーアンソロジーが素晴らしすぎたので、同じ編者のアンソロジーを借りました。

アマゾンでも出てこなかったので、メモ。

殺人コレクション

ヘンリー・スレッサーほか著

中田耕治編訳

青弓社 1992年

ISBN 4-7872-9067-3

 

前回の「死体のささやき」の方が好みではありましたが、こちらもおもしろい。戦後アメリカの短編小説のすばらしさが詰まってます。これからの残された生涯に読むのはこの頃の作品優先にしようかと思うくらいに面白い。

 

あとがきに翻訳へのこだわりが書かれていました。単に英語を日本語に置き換えればいいというものではないことがよく分かります。

そして、この作品集の彼以外の訳者は、彼が教えた人ばかり、皆女性で、「翻訳は女性にこそ向いている。これから翻訳は女性の多い仕事になるだろう」と力強く語っているのもよい。