- 作者: マリーナ・レヴィツカ,青木純子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 1人 クリック: 118回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
この前買った本。
多分この本のユーモア部分は原語(英語)でないと面白さが半減してしまうんだろうなぁ、と思います。
日本語で見るとあんまし笑えないけれど、多分英語だったら面白く感じたろうな、と随所で思いました。
でもこの小説をちゃんと理解して、笑って読めるほどの英語力はなし。
第二次世界大戦のときのウクライナ人がどんな目に遭ったか、を知ることができたのが一番の収穫な気がします。
自分の国が受けた被害やホロコーストのことはよく聞くけれど、他の国の人々だってみんな戦争の被害者です。
むしろ、久しぶりに井上作品を読んで、井上ひさしの文章のもつパワーに改めて魅了されました。
- 作者: 井上ひさし
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1985/09/27
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 88回
- この商品を含むブログ (58件) を見る
翻訳ものと比べてはいけないのはわかっていますが、直後に読んでいるのでどうしても比べてしまう。
ユーモアも、それを語るリズムも素晴らしい。
この作品でも上記作品における「ウクライナ語版トラクター小史」にあたる、
小説中の大真面目な論文(教本)が登場しますが、その緻密さの面もこちらに軍配。
まだ上巻の前半というところですが、これは一気に中・下までいけそうです。