子どもの心理学


臨床心理士の友人に名を挙げてもらった本を読みました。


もしかして、うちの子、発達障害かも!?

もしかして、うちの子、発達障害かも!?


発達障害の子が顕著な特性を見せ始めるのは3歳くらいからだそうです。
早めに「診断」を受け周りから支援を受けることができたら
その子は自分の特性を周りに理解してもらって「生きやすく」なることでしょう。


という訳で、そもそも「発達障害ってなんなの?」というのを改めて知っておこうと読んだ次第。


子どもを理解する〈0~1歳〉 (タビストック☆子どもの心と発達シリーズ)

子どもを理解する〈0~1歳〉 (タビストック☆子どもの心と発達シリーズ)


イギリスの本ということで、例えば3〜6ヶ月の間の大きなイベントとして、「赤ちゃんの寝室を両親と分ける」ということが書いてあり、自分としては大変びっくりしたのですが、そういう国・文化の違いはさておき、「(主に)母親と赤ちゃんの関係」について書いてある本。


「子どもを理解する」というタイトルではあっても、あくまで「母-子の関係」という両者の関わりに力点がおいてあり、育児書と違って「こうしましょう」「ああしましょう」と書いてある訳ではないので、あまり気負わずに読むことができます。


この中で私が救われた文言は正確な引用ではありませんが、母乳か人工乳かということについては「授乳の時間がお母さんと赤ちゃんが楽しい時間だったらどっちでもよい」というようなものです。
数ヶ月私はこの問題に大いに苦しめられ、「完全母乳推進派」のサイトなどに心がめった刺しにされましたが、そこで「赤ちゃんが哺乳瓶が好きでそれで楽しそうに飲んでいるなら(まぁ、新生児の頃に「楽しそう」かどうかなんて全くわかりませんでしたが)、母乳にこだわらなくても」という意見に出会っていたら気持ちが楽になっていたかもしれません。


いや、もしかしたらそういう意見も見ていたのでしょうが、それが心に素直に入ってくるほど健全な状態ではなかったのかもしれません。当時を「振り返る」余裕が出てきた今にこの言葉を読んだことで印象深いものになっていると言った方がいいのかもしれません。


あと、子どものことが全然分からなくて、毎日疑問だらけの不安な中で生活している訳ですが、この本の中にある事例では「最初はこうこうこうだったけど、お母さんがふと思い当たることがあってこうしてみたらうまくいった」みたいなのがたくさん出てくるのです。私はそれを読む度に、自分はそんなにうまく解決できるだろうか、と不安を煽られていたのですが、最後の方に「この子は〇〇なんだろうか」「△△なんだろうか」とたくさんの疑問で終わるような章があり、こういう疑問を持ち続けていれば大丈夫(いや、だいぶざっくりとまとめてしまった、もう少しいい言葉で書いてあった)、という流れで締められていたので、そうか、これでいいのか、と救われました。


ということで、前回書いた『母親になるということ: 新しい「私」の誕生』と連続して読んだこの本ですが、あっちも自分の心を整理するのに非常に役立ちましたが、こっちも思いの外自分の心を落ち着けるのに役立ちました。