あなうめ読書感想文

必ず書ける あなうめ読書感想文

ついにこんな本が、とTSUTAYAで見つけてびっくり。

　私は[ 主人公の名前 ]は[ ひどい、かわいそう、など ]と思いました。
　なぜなら[ 印象に残った場面 ]で[ 主人公のとった行動 ]からです。

とか、こんな風に、骨格が出来上がっていて、空所に指示通りの内容を書いていけば読書感想文いっちょ出来上がり、というわけです。

上のは基本形で、他にも

[ 主人公の名前 ]へ

と手紙形式のパターンなど、さまざまな形式があります。

文章を書くのが好きだったので、この本を見たときには「うへぇ」と思いましたが、「一行たりとも書けない」という人にとっては、ありがたいのかもしれません。

ただ、こういうタイプの穴埋めによって「自己分析」をする、という就職活動中の教材(?)でもホント、頭使ってないなー、全然「分析」なんてしてないよ、と思ったように、問題は、この穴埋め作文の後、次の段階として自分で構成とか考えながら、自分の言葉で文章が書けるようになるのか、というところですね。

その一方で、自由に書きすぎても伝わらない、ということもあるので、ある程度の「形式」を叩き込むのは有効な手段かもしれませんし、そういう作文教育は確かに不足しているようにも思うので、うーん、こういう教材もいいのかもしれない。

人を納得させるレトリックとか、説得性を生み出す構成とか、そういうのはどんどん学んだ方がいいし、自分もぜひ学びたい。