- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: 文庫
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- 540円
- 「けん」は「もんがまえ」に「月」
今読んでいるノラや (中公文庫)を去年、毎週日曜日の読書ページに連載されていた朝日新聞の「百年読書会」で知りました。
いつか読みたいと思っていたのですが、たまたま神保町の本屋で先に上記随筆集を見つけたので、買ってみました。
超・オ・モ・シ・ロ・イ。
いや、こう書くと誤解を生みそう。
小説ではないから筋がどうこうとかいうのではなくて、文体が素晴らしいのです。
一行一行に「くっくっく」と笑いたくなるようなユーモアがある感じ。
それでいて簡潔な文体。
最近の小説とかで「いかにもユーモアをもたせよう」みたいな文体と何が違うのかちょっと考えてみたのですが、わからない。
わざとらしさがない。でも計算しつくされているはず。
とにかくお手本にしたい文体。
筆写していったら私も同じように書けるようになるかしら。
マンガ以外の本はあまり再読する習慣がないのですが、これはもう一回読みたい。