百鬼園随筆集

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)

  • 540円
  • 「けん」は「もんがまえ」に「月」


今読んでいるノラや (中公文庫)を去年、毎週日曜日の読書ページに連載されていた朝日新聞の「百年読書会」で知りました。


いつか読みたいと思っていたのですが、たまたま神保町の本屋で先に上記随筆集を見つけたので、買ってみました。


超・オ・モ・シ・ロ・イ。


いや、こう書くと誤解を生みそう。
小説ではないから筋がどうこうとかいうのではなくて、文体が素晴らしいのです。
一行一行に「くっくっく」と笑いたくなるようなユーモアがある感じ。
それでいて簡潔な文体。


最近の小説とかで「いかにもユーモアをもたせよう」みたいな文体と何が違うのかちょっと考えてみたのですが、わからない。
わざとらしさがない。でも計算しつくされているはず。


とにかくお手本にしたい文体。
筆写していったら私も同じように書けるようになるかしら。


マンガ以外の本はあまり再読する習慣がないのですが、これはもう一回読みたい。