贋作我が輩は猫である

贋作吾輩は猫である―内田百けん集成〈8〉   ちくま文庫

贋作吾輩は猫である―内田百けん集成〈8〉 ちくま文庫


とてつもなく、「小説らしい小説」が読みたくて、
昨日は本屋をうろうろ。でもなかなかぐっとくるのがなかったところ、
内田百けん(門がまえに月)のことを思い出しました。


漱石の弟子だからこそ、許される作品と言えそう。
ねこタクシー」を見た後に読むと、猫の様子が生き生きと頭に浮かびます。


落語的に愉快な調子で話が進んで行きます。
本当は脇に「原典」である「我が輩は猫である」を置きながら読むべきなんでしょうが。


それにしても、やっぱりこの作家の文章は私好みです。
せっかくだから、このちくまのシリーズ、そろえようかな。
でも今はとにかく小説らしい小説が読みたい。
内田百けんは随筆が多い模様で、今の気分とは少し違うかな。


今こそ、買い置きした小説を読むべきだ。