はてしない物語

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)


借りてきた本は出版社が岩波ではなかったような気がするけど、訳者が一緒だからまぁこの本にリンクを張っておこう…。


大学のnarrativeの授業で何度も出てきた『はてしない物語』。
二色の地の文を効果的に使い分けているのが「語りの視点」の格好の例になるということで。
ようやく原典を読みました。


児童書ということだけど、本(物語)をたくさん読んできた子でないと全然面白くないだろうな、という本。
普段本を読まない子がいきなり読書感想文でこの本を課題図書に与えられても何も面白くないんじゃないかしら。


途中どんどん主人公がよくない感じになっていく章にかなりページ数が割かれているけれど、「主人公になりきって読む」という物語の王道からするとかなり異色な感じがして面白かったです。いや、面白いと感じるのは大人になっているからで、子供の頃だったら楽しく読めるんだか、どうなんでしょう。


なぜか「児童文学の名作は一人一作」という訳分からない理屈で『モモ』は違う作者だと思い込んでいたのですが、次読むべきは『モモ』だな。年末年始用に『はてしない物語』と一緒に借りてきていたけれど、まったく読むことできないまま返しましたとさ。