クリスマス・キャロルと日本エッセイ


クリスマス・カロル

クリスマス・カロル

Kindle版のリンクですが、自分が読んだのは、青空文庫のもの。
子どもが寝るのを待つ間、暗闇で何か読みたい、と思い、電子書籍を買うことを思い立つ。
けれど、google playでお金出してまで欲しい作品が見つからず。
「そうだ、青空文庫があるじゃないか」と思い至った自分偉い。
今はアプリもあるので、縦書きで読めます。
暗い部屋で読むのに持ってこい、背景を黒にして読むこともできます。


で、第一弾として読んだのが『クリスマス・カロル』。
「クリスマスまでに読もう」と12月の初めに読み始めて、結局読み終わったのがおとといくらい、
という何とも何ともなスローペース。
でもようやく「話だけは知っている」から脱せられたので良かったです。



英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

英国一家、日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

  • 2,052円


どこかで「イギリス人(アメリカ人?)が書いた日本の食べ物エッセイがとっても面白い」という紹介を読んだので、「これだったかな?」と購入。
実は本屋さんには、この本とほとんど似たようなテイストの「アメリカ人」バージョンも隣に並んでいてどっちを買えばいいのか迷った結果、こっちにしてみました。


いい本でした。


紋切り型の感想ですが、日本の食事を見直しました。
昆布食べよう、味噌汁飲もう。という気になります。
世の中には、「健康になる食べ物」特集があふれていて、もうそういう情報はいらん、と思っているのですが、この本では「身近な」日本の食べ物の良さについて改めて書いてあるので、そうか、結局、「普通の食事」を大事にすればいいんだよね、と思えます。


また、寿司のルーツや、北海道のアイヌ民族についてなど、「日本人なら知っておくべき」ことなのに恥ずかしながら知らなかったことについても書いてあるので、ためになります。


近頃「日本はスゴイ」という文句がやたら目につくようになり、うんざりしますが、この本は日本の食事を褒めてくれているものの、一方で、「日本のオカシナところ」などもユーモラスに、皮肉も込めてつづっており、やはりこういう「ちょっと耳が痛い」話もないと面白くないな、と思います。


一点欲を言うなら、最後の章を「一見さんお断り」のわずかな会員しか行けない超高級料亭の感動で締めていることに象徴されるように、「立派な和食の店」ばかり行っているように思い、それが残念でした。
大阪でたこ焼きやお好み焼きを食べたり、まさか、私も行ったことのある「一蘭」や「ラーメン博物館」まで絶賛の対象になるとは思いもしませんでしたが(チェーン店ですし)、日本人のほとんどの人が見たことも食べたこともないような懐石料理を食べて「和食 wonderful!」と言われても、なんか違うよね、と思ってしまいます。


日本料理を知った気になるなら、ぜひ家庭料理を食べてほしいと思いました。肉じゃがとか筑前煮とかさ。あと忘れちゃいけないのは、お弁当でしょう!


あ、隣に並んでた本もあっさり見つかりました。


ね、同じテイストでしょ。


米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす

米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす